OCLPでMacBook Air Mid 2012に新しいmacOSをインストールする方法と注意点

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OpenCore Legacy Patcherを利用してMacBook Air(Mid 2012)にmacOS Sonomaを導入し、古いMacを最新OS環境で活用する方法を紹介するアイキャッチ画像

古いMacがAppleの公式サポート対象外になって「もう新しいOSは入らないのか……」とあきらめていませんか。

Apple非公式の方法ではありますがOpenCore Legacy Patcher(OCLP) というツールを使うと、MacBook Air Mid 2012のような古いMacにも比較的新しいmacOSをインストールできます。

筆者もMacBook Air Mid 2012を手元に眠らせていたのでメイン機に使うとかそういう話は置いといてサブ機延命を兼ねてやってみました。

この記事ではOCLPの概要から手順・つまずきポイントまでまとめています。

OCLPはApple公式の方法ではありません
インストールに失敗した場合や、アップデート後にWi-Fi・画面表示・Bluetoothなどが正常に動かなくなる可能性があります。
作業前に必ずバックアップを取得し、できれば検証用・サブ機で試すことをおすすめします。

目次

この記事でわかること

  • OpenCore Legacy Patcher(OCLP)とは何か。
  • MacBook Air Mid 2012(MacBookAir5,1 / MacBookAir5,2)での対応状況。
  • インストールの全体的な流れ。
  • 起動選択でつまずいたときの対処法。
  • macOSバージョン別のおすすめ度。

OpenCore Legacy Patcher(OCLP)とは

OpenCore Legacy PatcherはAppleの公式サポートが終了した古いMacに新しいmacOSをインストールするためのサードパーティ製ツールです。OpenCoreというブートローダーを使ってmacOSの起動プロセスをパッチし、本来インストールできないはずのOSを動かせるようにする、という感じです。

2026年6月時点での対応状況

OCLPの公式安定版(2.4.1 / 2025年9月1日リリース)が明確にサポートしているのはmacOS Sequoia 15までです。2026年6月時点での最新macOSはmacOS Tahoe 26ですが、OCLPの安定版サポートが追いついていないため現時点では避けるのが無難です。

MacBook Air Mid 2012(MacBookAir5,1 / MacBookAir5,2)はOCLPの対応モデルリストに掲載されています。11インチがMacBookAir5,1、13インチがMacBookAir5,2です。作業前に「このMacについて」→「詳細情報」→「システムレポート」から機種IDを確認してください。

やる前に覚悟しておくこと

手順に入る前にOCLPを使う際のリスクをまとめておきます。

  • OSアップデート後にWi-Fiや画面表示が一時的に壊れることがある。
  • アップデートのたびにPost-Install Root Patchの再実行が必要になる場合がある。
  • SIP(System Integrity Protection)を下げる必要があるケースがある。
  • 何かあったときの復旧は基本的に自力対応。
  • 古いMacなので最新OSを入れても快適とは限らない。

「検証用」「サブ機延命」用途ならアリだと思います。ですが「普段使いのメイン機として安定運用したい」なら正直公式サポートの範囲内であるMontereyあたりで止めるほうが平和だと思います。

古いmacOSを使い続けるリスクやアップデート事情はCatalinaの事例も参考になります。

macOSバージョン別のおすすめ度

MacBook Air Mid 2012への適用のしやすさを整理しました。

macOSおすすめ度コメント
Monterey(12)軽さと安定性のバランスがよい
Ventura(13)まだ現実的な選択肢
Sonoma(14)入るがやや重め
Sequoia(15)△〜○入る可能性は高いが快適さは期待しすぎない
Tahoe 26×2026年6月時点では避けるのが安全

なお、メモリが4GBモデルの場合はかなり厳しいです。SonomaやSequoiaはメモリ3GB以上が必要で、2GBモデルではインストール不可・起動不可になる可能性があります。

新しいmacOSにした後にMacが重い場合はCPU高負荷の切り分けも確認しておくと安心です。

事前準備

必要なもの

  • Mac本体
    →今回の場合MacBookAir Mid 2012(MacBookAir5,1 / MacBookAir5,2)。
  • 32GB以上のUSBメモリ
    →Sonoma / Sequoia系は16GBだと足りないことがあります。
  • OCLP本体
    GitHub公式リリースページからダウンロード。

アップデートを行う前に

  • Time Machineなどで事前にバックアップ
  • Macのネイティブ対応最終OSまでアップデート
    OCLPは作業するMac上で実行します。まず現在のMacのネイティブ対応最終OSまでアップデートしてファームウェアを最新の状態にしておくことをOCLP公式も推奨しています。

インストール手順

USBメモリが必要になりますのでMacに接続しておいてください。使用するUSBメモリは中のデータがすべて消去されます。事前にバックアップしておいてください。

Step

OCLPでmacOSインストーラーを作成する

OCLPを起動して「Create macOS Installer」を選択します。

OpenCore Legacy Patcherのメイン画面でCreate macOS Installerボタンの位置を赤枠で示した画面
インストーラー作成はCreate macOS Installerから開始します
Step

ダウンロードか既存インストーラーを使用するかを選択

既にダウンロードしているインストーラーがある場合は「Use existing macOS Installer」を選択します。今回はまだないので「Download macOS Installer」を選択しました。

Create macOS Installer画面でmacOSインストーラーをダウンロードするか既存のインストーラーを利用するか選択している画面
インストーラーの取得方法を選択します
Step

インストールするmacOSのバージョンを選択

今回はインストールできる最も新しいものを選択しました。

OpenCore Legacy Patcherで利用可能なmacOSインストーラー一覧からmacOS Sequoiaを選択している画面
インストールするmacOSバージョンを選択します
Step

インストーラーを選択

間違いない場合は「Install macOS **** *.*.*」をクリックして進めます。

macOS Sequoiaインストーラーを選択して利用するための画面
インストーラーの選択画面
Step

インストーラーを保存するUSBメモリを選択

インストーラーを保存するUSBメモリを選択します。選択ミスするとシャレにならないので使用するUSBメモリ以外は接続しないほうがいいでしょう。

macOSインストーラーを書き込むUSBメモリを選択しているOpenCore Legacy Patcherの画面
インストールUSBとして利用するドライブを選択します
Step

最終確認

USBメモリの内容全部消えますからね?いいですね?の最終確認です。Yesで進みます。モウアトニハモドレマセン

選択したUSBメモリを消去してmacOSインストーラーを作成する確認メッセージが表示された画面
USB内のデータはすべて消去されます
Step

インストーラーの書き込み完了

少し時間がかかりますが、USBメモリにインストーラーのインストールが終わりこれで準備完了・・・ではなく起動ディスクのようなプログラムを同じUSBメモリに入れる必要があります。続けてそれを行うために「Yes」で進みます。

macOSインストーラーの作成完了後に、続けてOpenCoreをインストールするか確認している画面
インストーラー作成後はOpenCoreを追加します

「No」を選択してしまった場合はOCLPのメニューで「Build and Install OpenCore」からも実行可能です。
OpenCore Legacy Patcherのメイン画面でBuild and Install OpenCoreボタンの位置を赤枠で示した画面

Step

OpenCoreをビルドする

OpenCoreのビルドの処理が流れた後にダイアログが表示されるので「Install to disk」をクリックします。

OpenCore Legacy PatcherでOpenCore構成の作成が完了し、作成した設定をディスクへインストールする確認画面
OpenCoreの構成作成完了後にディスクへインストールします

この作業はmacOSをアップデートするmac本体で実施してください。その本体に最適な内容でビルドを行ってくれるようです。

Step

USBメモリを選択してOpenCoreを書き込む

インストール先のディスクを尋ねられるのでUSBメモリを選択します。この際Mac本体のHDD/SSDも選択肢として表示されますが、そちらではなくUSBメモリを選択してください。

OpenCore Legacy PatcherでOpenCoreを書き込む対象ディスクを選択している画面。USBメモリが選択肢として表示されている
OpenCoreを書き込むUSBメモリを選択します
Step

Macを再起動する

書き込みが終わるとUSBメモリに起動ディスクとmacOSのインストーラーが書き込まれた状態になります。再起動を促すダイアログが表示されるので「Reboot」を選択します。

OpenCore Legacy Patcherによるインストール完了後macOSインストールを行うため再起動を促しているダイアログ画面
OpenCoreのインストール後は再起動します
Step

EFI Bootを選択する

Macが再起動しますが、起動時のジャーンの音がしてからOptionキーを押しっぱなしにします。Step10までが正常に完了していると下記が選択可能(環境によって違うかもしれません)な画面が表示されますので、「EFI Boot」をクリックします。この時点ではmacOSのインストーラーは選択しません。

  • Macintosh HD
  • Install macOS *******
  • EFI Boot
Step

EFI Boot経由でmacOSのインストーラーを実行する

EFI Boot選択後に再度選択画面になるので、ここで「Install macOS *******」を選択します。これ以降macOSのインストールは通常通りに進めてください。また、macOSのインストールが完了してもUSBメモリは挿したままにしておいてください。

Step

macOSインストール後に本体側ディスクにOpenCoreをインストールする

macOSのインストール処理が終了してmacOSが起動した後、OpenCoreをmac本体にインストールするか尋ねられます。これを行わなかった場合、以降Macを起動するときにOpenCoreが入ったUSBメモリが必要になります。それはとても不便なので「OK」で進みましょう。

USBから起動しているOpenCore Legacy Patcherが検出され、OpenCoreをMacの内蔵ストレージへインストールするか確認している画面
USB起動後にOpenCoreを内蔵ストレージへ移行できます
Step

Mac側のディスクを選択してOpenCoreを書き込む

ここではMac側のディスクにOpenCoreのEFI Bootをインストールします。大体disk0側です。

OpenCore Legacy PatcherでOpenCoreのインストール先としてMac内蔵SSDを選択している画面
内蔵SSDを選択してOpenCoreをインストールします
Step

ドライバ等の最適化を行う

使用中のMacに最適なドライバの状態となるようにツールを実行します。OCLPのメニューで「Post-install Root Patch」を選択してください。

OpenCore Legacy Patcherのメイン画面でPost-Install Root Patchボタンの位置を示したスクリーンショット
Root Patchはメイン画面右上から実行します
Step

ドライバ等の最適化を実行

使用しているMac本体によってはグラフィック・Wi-Fi・Bluetoothなどの復活用パッチが必要になることがあります。これをやらないと画面表示やネットワークが正常に動かないことがあるようです。

筆者がアクセスした際にはすでに最適化されていますのような表示となっていました。「Start Root Patching」で最適化を実行することができるので、とりあえず実行しました。結構時間がかかりました。

OpenCore Legacy PatcherのPost-Install Menu画面でRoot Patchの適用状況と実行ボタンが表示されている
Root Patchの適用状態を確認できます

全体的に結構時間がかかりますが、以上でOSアップデート作業は完了です。

起動できないときのトラブルシューティング

インストーラ実行時に禁止マーク「🚫」が出る

OpenCoreを通さずにインストーラーや新OSを直接起動しようとしているときに出やすいです。いわゆる前述の手順Step11の時点で「Install macOS *******」を選択した形ですね。

まずは「EFI Boot」を選択し、その後に表示された「Install macOS *******」の順序で実行してください。

EFI Bootを選んでもSSDで起動してしまう

OCLPのOpenCoreがUSBにちゃんと書き込まれていない可能性があります。Step7~9「Build and Install OpenCore」をUSBに対してやり直し てください。

macOSインストーラーとOpenCoreのEFI、両方がUSBに必要です。OCLPくん、親切そうな顔して初見殺ししてきます。

Q&A

MacBook Air Mid 2012以外でも使える?

OCLPは多くの旧モデルに対応しています。対応モデルの一覧はOCLP公式のCompatibility Listで確認してください。

macOS TahoeはOCLPでインストールできる?

記事作成時点の2026年6月ではOCLP安定版はSequoia 15までのサポートが確認されています。Tahoeは現時点では避けたほうが無難です。

インストール後のOSアップデートはどうすればいい?

macOSのアップデート後は再度Post-Install Root Patchの実行が必要になることがあります。アップデート前にOCLPのバージョンも確認しておくといいです。

失敗したら元のmacOSに戻せる?

Time Machineバックアップや公式サポートされているmacOSのインストーラーを用意していれば元の環境に戻せる可能性はあります。作業内容やディスク構成によって復旧手順は変わります。

macOS関連の設定・トラブル対処はmacOSまとめページにも整理しています

まとめ

  • OCLPはApple非公式のツールで、古いMacに新しいmacOSをインストールできるよ。
  • MacBook Air Mid 2012はOCLPの対応モデルリストに掲載されているよ。
  • macOSインストーラーとOpenCoreのEFIの両方をUSBに書き込む必要があるよ。
  • 起動時はEFI Boot → OpenCore画面 → Install macOSの順に選ぶのが正解だよ。
  • インストール後はPost-Install Root Patchを忘れずに実行してね。
  • OCLPを使用してのOSアップデート適用は自己責任で慎重に判断してね。
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